初めてのタイ旅行では、「日本で両替しておいた方がいい?」「現金はいくら必要?」「クレジットカードは使えるの?」と、お金に関する疑問も多いと思います。
タイの通貨はバーツ(THB)です。
最近のバンコクでは、ホテルやショッピングセンター、レストランなど、クレジットカードで支払える場所が増えています。一方、屋台や市場など、まだ現金が必要な場面もあります。
私は、クレジットカードを中心に使い、現金は必要な分だけ用意する方法をおすすめしています。
また、両替のためにわざわざ遠くまで移動することもしません。
これまでタイで通算10年以上を過ごしてきましたが、私が大切にしているのは、少しでもよい両替レートを探すことより、安心して快適に旅行を楽しむことです。
この記事では、空港やバンコク市内での両替、現金とクレジットカードの使い分け、そして私自身の失敗から学んだお金の管理方法をご紹介します。
結論|現金は必要な分だけ、カードは最低2枚
まず、私がおすすめするお金の準備をまとめます。
| 項目 | 私のおすすめ |
|---|---|
| 日本での両替 | 特別な理由がなければ、タイ到着後でも十分 |
| 空港での両替 | まず1万円程度を、利用しやすい両替所で |
| 市内での追加両替 | 買い物や観光のついでに、モール内の両替所で |
| 現地での支払い | クレジットカード中心、現金は必要な場面で |
| カードの準備 | 最低2枚。できれば発行会社と国際ブランドも分ける |
| 貴重品の管理 | 現金もカードも、一か所にまとめない |
1万円という金額は、あくまで私の場合です。
宿泊日数や旅行人数、現金を使う予定によって、必要な金額は変わります。
最初から多額のタイバーツを持ち歩く必要はありません。 足りなくなったら、現地で追加すればよいと考えています。
1.タイ旅行では現金とクレジットカード、どちらが必要?
答えは、どちらも必要です。
ただし、すべての支払いに現金を使う必要はありません。
クレジットカードが使いやすい場所
バンコクでは、次のような場所でクレジットカードを利用できることが多くなっています。
- ホテル
- 大型ショッピングセンター
- 百貨店
- レストラン
- スーパーマーケット
- 一部の観光施設やサービス
まとまった金額の支払いでは、現金を数える手間がなく、財布に大量のお金を入れておく必要もありません。
私は、利用できる場所では積極的にカードを使います。
ただし、お店によって対応する国際ブランドや利用条件が異なります。支払い前に確認してください。
現金を用意しておきたい場所
一方、次のような場面では現金が役立ちます。
- 屋台や小さな飲食店
- ローカル市場
- 小規模な商店
- チップを渡すとき
- 現金払いに対応した交通機関やサービス
タイではQRコード決済も広く使われていますが、日本で普段使っている決済アプリが、そのままタイのQR決済に対応しているとは限りません。
初めて旅行する方は、現金も持っておくと安心です。
カードが使えるところではカードを使い、必要なときだけ現金を使う。
私はこの組み合わせが、一番使いやすいと思っています。
2.タイバーツへの両替は、日本とタイのどちらでする?
日本国内でもタイバーツへの両替はできます。
出発前に現地通貨を用意できるのは便利ですが、一般的には日本国内の両替レートが不利になる場合があります。
私は、特別な理由がなければ、タイに到着してから両替することが多いです。
もちろん、現地に着いた時点で現金を持っていたい方なら、日本で少額を準備するのも一つの方法です。
大切なのは、どこが絶対に得かではなく、自分が安心できる方法を選ぶことです。
スワンナプーム空港では、まず1万円程度
私はスワンナプーム空港に到着したら、まず日本円1万円程度をタイバーツへ両替することが多いです。
最近はクレジットカードを使える場所が増えているため、最初から旅行中の現金をすべて用意する必要はないと考えています。
ただし、空港内でも両替所によってレートは異なります。
スワンナプーム空港の場合、大きく分けて次の選択肢があります。
| 両替する場所 | 特徴 |
|---|---|
| 2階の到着ロビー付近 | 到着後に利用しやすく、大きな荷物を持って移動する手間が少ない |
| 地下のエアポート・レール・リンク駅付近 | 比較的有利なレートを提示する両替専門店がある |
私がどちらを選ぶかは、その後のホテルへの移動方法によって変わります。
空港鉄道を使うなら、地下の両替所も便利
エアポート・レール・リンクを利用する方なら、もともと地下の駅へ向かいます。
その途中で両替するのは合理的です。
地下にはレートのよい両替所もありますので、表示を確認して選べばよいでしょう。
空港送迎なら、到着ロビー付近で済ませたい
一方、私は事前予約の空港送迎を利用することが多いため、到着ロビー付近の空いている両替所を選びます。
大きなスーツケースを持って地下まで行き、両替を済ませてから送迎の待ち合わせ場所へ戻る。
私は、その往復を少し面倒に感じます。
もちろん、地下の方が有利なレートを提示している場合もあります。1万円の両替でも、レートによって受け取れる金額には差が出ます。
それでも私は、両替の差額と、移動にかかる時間や負担を比べて判断したいのです。
どちらが正解ということではありません。
空港鉄道を利用する方と、事前予約の送迎を利用する方では、便利な両替所も違って当然だと思います。
3.バンコク市内の両替は、ショッピングモールで十分
空港で用意した現金が少なくなったら、バンコク市内で追加の両替をします。
このときも、私は高レートの両替所をわざわざ探し回ることは、ほとんどありません。
買い物や食事のついでに、ショッピングモール内の両替所を利用します。
バンコクの大型ショッピングモールには、銀行や両替専門店のカウンターが入っていることがあります。
私の経験では、利用しようとするモール内で複数の両替所を見ても、レートが大きく違わないことが多く、細かな差はあまり気にしていません。
もちろん、すべての両替所が同じレートという意味ではありません。
実際には、店舗や日時によって違いがあります。
高レートの両替所を探す必要はある?
例えば、多額の現金を両替するなら、レートの違いを比較する価値はあるでしょう。
しかし、数日間の観光旅行で、現金が必要なときに少しずつ両替するのであれば、話は別です。
少しでもよいレートの両替所を探すために、電車に乗って移動する。
その往復の交通費や時間まで考えると、本当に得なのかは人によって違います。
私は、せっかくバンコクへ来たのなら、その時間を観光や食事に使いたいと思います。
だからこそ、観光や買い物のついでに、利用しやすい両替所で済ませることをおすすめしています。
なお、両替時にはパスポートなどの本人確認書類を求められる場合があります。必要書類や営業時間は店舗によって異なるため、利用前に確認してください。
また、必ず店舗の表示レートと受け取った金額を確認し、路上で声をかけてくる相手との私的な両替は避けましょう。
4.両替するときは、100バーツ札をもらっておこう
これは、初めてタイを旅行する方にぜひ覚えていただきたいことです。
両替するときは、100バーツ札も混ぜてもらうようにしましょう。
タイでは、20、50、100、500、1,000バーツなどの紙幣が使われています。
大きな金額を両替すると、1,000バーツ札を受け取ることもあります。
しかし、小さなお店や屋台などでは、少額の支払いに1,000バーツ札を出すと、お釣りの都合で使いにくい場合があります。
そんなとき、100バーツ札が何枚かあると便利です。
可能なら20バーツ札や50バーツ札も用意しておくと、さらに使いやすくなります。
希望どおりに交換してもらえるとは限りませんが、窓口でお願いしてみるとよいでしょう。
両替では、受け取る金額だけでなく、紙幣の種類も大切です。
5.クレジットカードは最低2枚。必ず別々に保管する
ここは、私自身の経験から、特に強くお伝えしたいことです。
海外旅行には、クレジットカードを最低2枚持っていくことをおすすめします。
そして、2枚は必ず別々の場所に保管してください。
なぜそこまで言うのか。
実は私自身、バンコクで財布をすられ、大変な思いをした経験があるからです。
バンコクで、財布をすられた私の失敗談
あるとき、私はボディバッグを背中側に回した状態で、エスカレーターに乗っていました。
ほんのわずかな時間だったのですが、その間に財布をすられてしまったのです。
失ったのは、約8万円のお金と、お気に入りのブランド財布。
当時の私は、財布やカードを別々に持つのが面倒で、大切なものを一か所にまとめていました。
今思えば、これが大失敗でした。
幸い、ポケットには300バーツが残っていました。
さらに、バンコクには友人が多かったため、当面のお金を借りることができました。
でも、もし初めてタイに来た旅行者で、頼れる知り合いが誰もいなかったら……。
想像するだけでも、かなり困ったと思います。
警察にも行きましたが、私の場合は期待していたような助けを得られませんでした。
この経験から、現金もカードも、一か所にまとめて持ち歩いてはいけないと強く感じました。
2枚持っていても、同じ財布では意味がない
クレジットカードを2枚持っていても、同じ財布に入れていたら、一度の盗難で両方失う可能性があります。
だから、私は枚数だけでなく、保管場所を分けることが大切だと思っています。
例えば、普段使うカードは財布に入れ、予備のカードは別の安全な場所に保管する方法です。
ホテルに予備のカードを置く場合は、施錠できる保管設備などを利用し、客室やスーツケースに置くだけで絶対に安全だとは考えないようにしましょう。
また、現金もすべて財布に入れず、当面必要な少額を別に持っておくと、万一のときに役立ちます。
あの日、ポケットに残っていた300バーツが、私には本当にありがたかったのです。
発行会社と国際ブランドも分けておく
2枚のカードを準備するなら、できれば発行会社と国際ブランドも分けることをおすすめします。
例えば、VisaとMastercardを1枚ずつ用意する方法です。
また、異なるカード発行会社のものを持っておけば、一方が利用できなくなったときの備えにもなります。
ただし、カードの種類を増やすこと自体が目的ではありません。
「最低2枚を、別々の場所に保管する」
まずは、これを覚えていただきたいと思います。
6.クレジットカードを使うときに知っておきたいこと
クレジットカードは便利ですが、海外で利用するときには、日本国内と少し異なる点があります。
海外利用手数料がかかる
タイで日本発行のクレジットカードを使うと、外貨での利用代金が日本円に換算されます。
その際、多くのカードでは、国際ブランドが定める換算レートに加えて、カード発行会社の海外事務処理手数料がかかります。
手数料率はカードによって異なり、改定されることもあります。
気になる方は、出発前に自分が使うカードの公式サイトで確認しておきましょう。
カードは便利ですが、手数料がまったくかからないわけではありません。
その点も理解したうえで利用することが大切です。
「日本円」か「タイバーツ」かを選べる場合は?
タイの店舗やATMで、カード決済の際に「日本円で支払うか、タイバーツで支払うか」を選べることがあります。
これは、DCC(自国通貨建て決済)と呼ばれる仕組みによるものです。
日本円を選ぶと、その場で円換算額が確定する場合がありますが、店舗側などが設定する為替レートに上乗せが含まれ、割高になることがあります。
そのため私は、基本的には現地通貨のタイバーツ建てを選ぶことをおすすめします。
ただし、実際の負担額はカードの手数料や提示条件によって異なるため、表示内容を確認して判断してください。
ATMでの現金引き出しは、手数料も確認する
タイの都市部にはATMが多くあります。
日本で発行されたカードでも、海外キャッシングや対応するデビットカードなどを利用して、タイバーツを引き出せる場合があります。
ただし、現地ATMの利用手数料に加え、カード会社側の手数料や利息などが発生することがあります。
また、ATMで日本円への換算を提案された場合には、その換算条件も確認する必要があります。
ATMは現金を用意する手段の一つですが、必ずしも両替所よりお得とは限りません。
利用するカードの条件を確認しておきましょう。
7.もし財布やカードを盗まれたら
万一、財布やクレジットカードを盗まれた場合には、まず落ち着いて被害の拡大を防ぐことが大切です。
特にカードの紛失や盗難がわかったら、発行会社へ速やかに連絡し、利用停止などの手続きを行ってください。
あわせて、次の対応も考えましょう。
- カードの利用履歴を確認し、不審な利用がないか調べる
- 現地警察へ届け出る
- 必要に応じて在タイ日本国大使館へ相談する
- 海外旅行保険に加入している場合は、補償内容や請求に必要な書類を確認する
- 予備カードや別に保管した現金で、当面の支払い手段を確保する
私自身、盗難後に警察へ行ったものの、期待したような助けは得られませんでした。
ただし、警察への届け出が不要という意味ではありません。被害の記録や保険の手続きなどに必要になる場合があります。
私がこの経験から学んだのは、何かが起きてから助けを探すだけでなく、旅行前に自分で備えておくことの大切さです。
8.出発前に確認しておきたいお金の準備
タイへ出発する前に、次の項目を確認しておくと安心です。
- クレジットカードを最低2枚用意した
- できれば発行会社と国際ブランドを分けた
- 2枚のカードを別々に保管する方法を決めた
- 海外利用手数料と海外での利用設定を確認した
- カードの紛失・盗難時の連絡方法を確認した
- 現金を一か所にまとめないよう準備した
- 空港や市内で両替する方法を確認した
準備といっても、特別に難しいことはありません。
日本にいる間に確認できることばかりです。
お金の管理も、快適なタイ旅行の大切な準備
タイ旅行では、クレジットカードと現金を上手に使い分けることをおすすめします。
私は、空港ではまず1万円程度を両替し、必要ならバンコク市内のショッピングモールで追加します。
よいレートの両替所を探すために、わざわざ遠くまで移動することはしません。
そして、クレジットカードは最低2枚を用意し、必ず別々の場所に保管する。
これは、私自身がバンコクで財布をすられた経験から学んだ、大切な教訓です。
もちろん、少しでもよいレートで両替することも、旅行の楽しみ方の一つだと思います。
ただ、私なら、両替で節約できる金額だけでなく、そのために使う時間や体力も大切にしたいです。
せっかくのタイ旅行。
お金のことを必要以上に心配するのではなく、出発前にしっかり備えて、現地ではおいしい食事や観光を楽しんでいただきたいと思います。
現金は必要な分だけ。カードは最低2枚。そして、お金も貴重品も分散して管理する。
この3つを覚えて、安心で快適なタイ旅行を楽しんでください。
初めてのタイ旅行を計画している方へ
タイの首都や時差、気候、歴史、観光の楽しみ方など、初めてのタイ旅行で知っておきたい基本情報は、こちらの記事でご紹介しています。
→ 初めてのタイ旅行|基本情報・準備・楽しみ方をわかりやすく解説
公式情報・参考リンク
※両替レート、海外利用手数料、店舗のカード対応状況は変わる場合があります。この記事の制度・施設情報は2026年11月4日時点の確認に基づきます。
